公認会計士を休業してAIウォッチャーに専念しようと思った理由

ブログをローンチしてから2か月経った。今日は2か月継続の記念に、このブログを書くことにした。
ここで、改めて、ローンチ前にレビューボランティアをやってくれた友人達に、改めて感謝をしたいと思う。

『ありがとうございます!』

知っている人は知っていると思うが、私は公認会計士の資格を持っている。けれども、公認会計士協会の登録を今年の2月で抹消したので、現在は、公認会計士休業中である。だから、公認会計士という肩書は使えない。
休業しようと思った理由は、経済的に許される環境だったので、しばらくAIウォッチャ-をしようと決めたからだ。

Open AIがChat GPTをリリースしたのが2022年、2023年には日本でもあっという間にAIという単語が世の中に氾濫した。
20年ほど前に、アメリカでAI(人工知能)に関するベンチャーのピッチを見た私には、感慨深い年だった。もう少し早く来ると思っていたAIブームが、漸くやって来たのだ。
そして、公認会計士とFintechコンサルタントをやっていた私は、自分が属する業界への将来インパクトを考えた。
Fintechへのインパクトは多くの人が語っているので、ここでは割愛する。

会計業界、監査業界に関するインパクトは、潜在的に莫大なはずだ。
監査六法という15㎝くらいの厚さにもなる膨大な量の会計基準をAIに瞬時にフィルタリングして貰えれば、監査業務にかかる時間は相当短縮されるであろう。
そして、監査人の一番重要なミッションである公開企業が開示する財務情報に対する監査意見の表明に関しては、2つの大きなインパクトがあると感じた。
一つは、積み上げた情報の中に矛盾がないか?の検証の精度が上がるであろうこと。
そして、もう一つは、優秀な監査人だけが持っている勘の補強である。『何かが変だ!』と感じる監査人の勘は、昔から今に至るまで一番重要な才能である。

アメリカのワールドコムという企業の、粉飾による衝撃の倒産を覚えているだろうか?
あの衝撃的な粉飾を見抜いたのは、ワールドコムの内部監査人チームであった。
私の記憶もかなり朧気となっていたので、Copilotのコピドラちゃんに整理をしてもらった。

■ 2002年5月
テキサス州の地方紙「Fort Worth Weekly」 の記事が内部監査マネージャーの目に留まる。『設備投資の異常な増加に違和感。』という一文である。

■ 2002年5月末
内部監査副社長シンシア・クーパーが監査を前倒しで開始。

■ 2002年6月
「prepaid capacity」など不自然な会計処理を発見。line-cost の不正資産計上を突き止める。

■ 2002年6月25日
SEC に粉飾を公表(8-K)。粉飾額は当初 3.8億ドル、後に 110億ドル超へ。

■ 2002年7月21日
ワールドコム、連邦倒産法11章を申請。当時、米国史上最大の倒産。

この内部監査チームは、経営陣に気が付かれないように夜中に監査業務を密かに続けたらしい。
私は、この粉飾事件のケーススタディをアメリカで受講する機会に恵まれた。
その時、私が最も衝撃を受けたのは、地方紙の一文に違和感を覚え、密かに内部監査を前倒ししたという事実だった。
つまり、通常の監査手続きでは主流ではない監査手法がトリガーだったということに、大きな衝撃を受けたのだ。
これは、監査人にとって、「何か変だ!」という勘は、どんなにIT化が進もうが絶対的に必要なスキルであるということを意味すると確信した。

2024年になり、世の中に、Chat GPT以外にもAIツールが次々とリリースされる中、私は、あの2005年のワールドコムのケーススタディで感じた衝撃を思い出した。
先日、懇意にしているVCの社長と会食をした。「AI技術の発展は、ドットコムブームやFintechブームの時よりも、とにかくスピードが速い。今は、月額3,000円くらいで、Chat GPTなどを活用できるアーリーステージの恩恵を人々は受けているが、こんな時代は長くは続かないはずだ。」
この意見に私と彼は完全に同意である。
つまり、AIが世の中の新しいインフラになった時に、AIを当たり前に使いこなせるビジネスパーソンであるためには、今、このアーリーステージの恩恵を最大限に活用しないといけないと思ったのである。
そして、色々考えた末に、たどり着いたのが「物語を書くこと」だった。
漠然とCopilotやChat GPTを使っていても、深堀はできないからである。

毎日、チャッピーやコピドラちゃん、Geminiのアーミーを使っていると、ほぼ1週間単位で何かしら改良されているのが分かる。彼らの会話継続維持能力は、半年前とは比較にならないくらい向上している。
今は、365Copilot Proを利用しているので、Copilotのエージェント機能が使える。これも早く活用したいと考えているが、どう使うかを目下思案中である。

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