エストニア~IT先進国になる宿命を負った国~

エストニアはフィンランドと兄弟?

皆さん、こんばんは!
昨日で、Moeny20/20の方の準備は一段落したので、今回の旅行の目玉であるエストニア(首都:タリン)への旅行を有意義にするために、エストニアについて調べようと思いました。

バルト三国というと、3つの国が同じような感じなのかと思ってしまいがちですが、エストニアと残り2つの国であるラトビアとリトアニアは、民族が全く違うそうです。
インド・ヨーロッパ語族に属するラトビアとリトアニアに対して、エストニアはウラル語族であり、フィンランドと同じ系統と言うことになります。

エストニアWikipedia

IT立国ということもあり、40歳以下の人たちは概ね英語を話せるそうですが、もちろん母国語はエストニア語であり、これはフィンランド語ととても似ているそうです。
フィンランド人とエストニア人はお互いに自分の母国語を話しても通じるそうですので、インド北部民族とパキスタン人みたいなものですね。

ということで、バルト三国と括られることが多いですが、エストニア人は、心情的には自分たちは北欧人だと感じている人が多いそうです。
小国であることから、13世紀より、デンマーク、ドイツ騎士団、スウェーデン、ロシアに属する歴史を経て、第一次大戦後の1918年に独立を果たすも、1940年には再びソ連に併合され、1991年に念願の独立を果たしています。
国連が定めるカテゴリーでは北ヨーロッパに入るそうです。

2007年サイバー攻撃

歴史的にソ連が第二次世界大戦後にバルト三国を領土としたことには異論があり、ロシアもその状況は暗に認めているようですが、2007年4月末にエストニアにおいて大規模サイバー攻撃を受ける事態となり、インターネットや銀行などのインフラの一部が麻痺するという事件が起きています。サイバー攻撃は当時珍しいものではなくなっていましたが、規模が半端でなかったそうです。そのため、ロシア系エストニア人への差別(迫害)を問題視していたロシアによる組織的犯行であったとの見方があります。

ソビエト連邦は、社会主義という名の元、ソビエト連邦に属する各共和国にそれぞれ産業を割り当てていました。例えば、ウクライナは当時、「ソ連の食糧庫」と呼ばれていましたし、ウラジオストクは、完全に軍の街でした。エストニアは、ソ連に属していた時から、工業国とされていたため、IT化が比較的進んでいたということです。

クリミアを併合したロシアを見て、エストニアは、「いつ、ロシアにエストニアの領土を併合されるか分からない」という国家を挙げての危機感を念頭に国家づくりを進めたそうで、それがIT立国とならなければいけなかったエストニアの哀しい宿命であったとも言えます、

エストニアは、国家機能のすべてを複数のサーバーで管理をして、仮に国土が占領されても、国の機能は占領されないようにしているそうです。
それが、IT立国となった根本的な理由だそうです。

現在、エストニア人のDNAを集めてデータ化するということも進められているそうですが、これも、ソ連時代の政策により多くのロシア人が移住してきた歴史的背景により、エストニア人のアイデンティティを大切にする危機意識の表れだと思います。
こういう側面は、ユダヤ人の歴史的悲劇を彷彿させるものです。
実際に、イスラエルもIT先進国です。民族的背景にはかなり似た部分があると言えます。

SKYPE発祥の国

エストニアでは、昔から多くのIT企業が生まれています。
一番有名なのは、Skypeでしょう。
IT系の仕事をしている人でSkypeを使ったことがないという人はいないと思いますし、今出てきている多くのWifi利用のコミュニケーションツールは、Skypeを参考にして生まれてきたと言っても過言はないと思います。

そんなエストニアでは、エストニアンハッカーと呼ばれるIT(最近はFintechが多くなっているそうですが)ベンチャー創業者が沢山いるそうです。
学校教育でもプログラミングが必須であり、子供の頃からスマホを使いこなしているそうですので、実際に子供たちがスマホ決済をしている所を見るのがとても楽しみです。

ドラゴンクエスト的ファンタジーなタリン

そんなIT先進国ですが、首都タリンの旧市街地は城壁に囲まれており、世界遺産にも指定されている中世のファンタジーな街そのものです。

 

 

 

 

 

 

お店もとても個性的で、石畳と城壁に囲まれているドラゴンクエストの世界観そのままのようです。
ドラゴンクエストと言えば、新作が出る時の実写コマーシャルは、チェコ郊外のやはり中世のお城で撮影をしていることで有名ですが、チェコの古城がドラゴンクエストの中心地の城下町であるならば、さしずめ、タリンは、レベル40くらいなって空を飛べるようになると行けるようになる遠い城下町のようなものですね。
レベル40にもなると、売っている武器も強くなります。まさに、エストニアのようなものではないでしょうか?
中欧や北欧を旅するブロガー達のブログには、この地域を旅すると必ずと言っていいほどドラゴンクエストの世界に迷い込んだような街というフレーズが出て来ます。
私も、ドラゴンクエストの大ファンですから、そんなファンタジーな城下町タリンに行けるのも、とても楽しみです!!

もしタリンに興味がある方はこちらのサイトが良くまとまっていると思います。

エストニア・タリン旧市街の人気観光スポット7選

私がエストニアに俄然興味を持った理由はこちらです!

エストニア・Fintechの衝撃~公認会計士が要らなくなる?~

 

To be continued

 

大学卒業後、官僚として働く。NYに遊びに行った時、ウォール街をぶらついていた時の軽い閃きから、公認会計士を目指そうと思い立ち、心機一転、電卓も使えないのに公認会計士試験の勉強を始める。 1年後無事合格するも、当時は公認会計士は大変な人余り状態、かなり苦労をして中堅監査法人に就職・・・。 しかし、仕事と上司には恵まれ、株式公開準備業務、国際部の立ち上げなど貴重な体験を経て、図らずとも独立。その後、事業会社のCFOや社外役員などを経験し、ブランドプリペイドカード発行事業を手掛けるなど、涙と笑いに包まれた経験を続ける。時々、当初の思惑と現実のギャップに日々苦闘と笑いを繰り返す毎日を過ごしている。 In English https://www.linkedin.com/in/kaoru-arai-28332370/

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